皆さんこんにちは、あゆむです!
今回は2026年の本屋大賞受賞作、朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』を紹介します。
現代社会に広がる「ファンダム経済」の功罪を浮き彫りにする傑作です!
3行あらすじ
現代の日本で盛り上がる推しビジネス。それはどのような仕組みで成り立っているのか。
仕掛ける側のビジネスマン、推しにのめり込む大学生、かつてのめり込んでいた女性。
3つの立場からその構造を描き出す傑作小説。
こんな方におすすめ

- 現代社会の価値観に疑問を感じている方
- 哲学的な小説を読みたい方
- 社会を風刺した小説を読みたい方
本作のテーマは、「ファンダム経済」。
ファンダム経済とは、推しやそれに対する熱量を原動力として作られる構造のことです。
本作はそれを仕掛ける側と仕掛けられる側の視点から描いています。
本作を読んで、改めて朝井リョウさんの観察眼と構造を描き出す凄さを感じました。
多様な価値観がある現代で、推しにのめり込んでいく理由を社会と主観の両面から描いており、その解像度は見事としか言いようがありません。
さらにはファンダム経済を通して「何のために生きるのか」という、哲学的な問いも投げかけてきます。
まるでニーチェの作品を読んでいるかのようでした。
『イン・ザ・メガチャーチ』に似ている作品
『教団X』 中村文則
『教団X』では新興宗教をテーマとしていますが、『イン・ザ・メガチャーチ』にも推しに対する信者・信徒という言葉が出てきており、テーマは似ています。
両作品ともそういった現代での倫理観を問う作品です。
『コンビニ人間』 村田沙耶香
2作品とも現代の価値観を問う作品で、『イン・ザ・メガチャーチ』は『コンビニ人間』はよりも少し重めのテーマを扱っている印象です。
より多様な価値観に触れたいと思った方には『イン・ザ・メガチャーチ』がおすすめです!
感想・学び

本作を読んで感じたことは、「自分の人生をどのように生きたかを明確にすることの大切さ」です。
前述の通り、本作品はファンダム経済を仕掛ける側と仕掛けられる側の両面から描いています。
特に仕掛けられる側の推しへののめり込み方が急激でリアルなものに感じられました。
かつてほど宗教の力が強くなくなり、「神は死んだ」とも言われる現代において、「推し」がその代替として存在しているのも強く頷けます。
そんな中で何を信じ、何に時間を投じていくかを決めるのはとても大切なことだと思いました。
人生において時間とお金は限られているからです。
ただ、作中にもあるように、「推し」にのめり込むことを自分で決めるという選択肢もあるのが難しいところだと思いました。
私は後から振り返って後悔しない選択をしていきたいと考えました!
まとめ
今回は朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』を紹介しました!
本屋大賞受賞の話題作です。ぜひ読んでみてください。


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